高知県の公共交通(路線バス・路面電車)における
10カード(ICOCA)導入に関する意見募集について

令和8年1月13日
(株)ですか 代表取締役社長
樋口 毅彦
(ですか協議会 会長)

1 意見募集の背景、趣旨

 ICカード「ですか」は、平成21年のサービス開始以来、対象の公共交通機関(路線バス・路面電車)を拡大しながら、これまで多くの県民の皆様にご利用いただいています。「ですか」の導入により、現金が不要となり、乗降時間の短縮が図られるなど、公共交通の利便性向上に大きく寄与しています。

 一方、「ですか」は、こうしたシステムの宿命でもありますが、相当の費用を要する関連機器等の更新を定期的に行う必要があり、次の更新時期が令和10年末となっていますので、「ですか」を更新継続するのか、他の決済方法に変更するのか、その対応について関係交通事業者で構成するですか協議会で検討を進めています。

 ですか協議会では、従来から全国交通系ICカード、いわゆる10カード※の導入を求めるお声を度々いただいていることや、近年は、クレジットカードのタッチ決済、QRコード決済など新たな方式も出てきていますことから、そうした他のシステムへの切替えを含めて、より利用しやすいものを目指して、幅広く検討してきました。

 こうした中、近年の国内の動向を見ますと、ですかのような地域独自ICカードは減少しつつあり、また、クレジットカードやQRコードも一長一短あることから、商業施設等でも利用できる全国交通系ICカード(10カード)が公共交通の決済手段として主流となっています。

 こうしたことを踏まえ、今後のキャッシュレスサービスについて、10カード(ICOCA)の導入を軸に検討を進めることとなりました。

 このことについて、利用者である県民の皆様には、どうか率直なご意見・ご提案をお寄せいただくようお願いします。

※「10カード」は、全国の鉄道などの公共交通機関で相互利用できるよう統一された規格に適合している交通系ICカードです。各エリアで利用されているKitaca、PASMO、Suica、manaca、TOICA、PiTaPa、ICOCA、はやかけん、nimoca、SUGOCAの10種類の交通系ICカードを指します。 ※例えば、東京でSuicaなどをご利用の方が、県内の路面電車・バスをそのまま利用可能となります。また、県民の方も、10カード(ICOCA)により東京や大阪などの公共交通機関がそのまま利用可能となります。

2 10カード(ICOCA)導入について

(1)比較検討

 ですか協議会での検討にあたり、県内の各電車・バス事業者へヒアリングを行いつつ、以下の観点から「ですか」と「10カード(ICOCA)」の決済手段を比較検討しました。

<評価方法>

  • 公共交通機関の利用面に関する内容については、各電車・バス事業者の要求水準をベースに、その他のサービスについては、関係機関へのヒアリング等を加味して評価しました。
  • 評価基準は以下のとおり
    ◎:優れている ○:標準 △:やや劣る ×:要求水準を満たさない

<現行サービスとの比較>

 

ですか

10カード

(ICOCA)

①使えるエリア(交通事業者、物販)

②利便性

(大人、小児、高齢者、国内外からの旅行者などの
属性別の利用しやすさ)

③各種サービス

(各種割引、定期券、オンライン対応、スマホ利用等)

④コスト

(初期費用+ランニングコスト)

総合評価

※10カードを導入する場合は、各種サービスを10カードの仕様に合わせる必要があり、現在の「ですか」で行っているサービスの一部を見直す可能性があります。

(2)10カード(ICOCA)の優位性

  1. スマートフォンやクレジットカードがなくても利用可能であるため、現在ですかをご利用いただいているお子様からご高齢の方まで、全ての世代の方がご利用できます。また、スマートフォンにアプリを入れれば、ICカード無しでも利用可能です。
  2. ですかは、主に車内チャージが中心となっておりますが、10カード(ICOCA)はコンビニやオンラインでチャージが可能となります。
  3. 県民だけでなく、国内外からの観光客など、より多くの方々にとって利用しやすい環境となり、公共交通の維持につながります。
  4. 全国の多くの公共交通で相互利用が可能となるだけでなく、コンビニやデパートなど商業施設での利用も可能となります。

3 募集について

(1)募集期間

令和8年1月13日(火)から令和8年1月27日(火)まで

(2)ご意見募集フォーム

ご意見募集フォームQRコード

4 Q&A

Q1.今回の意見公募の結果をどのように活用しますか?

A.新たなキャッシュレス決済の導入には相当のコストがかかり、交通事業者だけでは困難で、そのため、いただいたご意見をもとに、今後、県や市町村への要望などに活用させていただく予定です。

Q2.なぜ、10カードなのか。

A.10カードは、全国の地方都市の主要な交通機関で最も多く導入されており、四国では、本県を除く3県で既に導入されています。それらの公共交通機関で相互に利用することが可能となることから、高知県民の皆様はもとより、国内外の旅行者の皆様が、1枚のカード(アプリ)で全国の多くの公共交通機関を利用できるといったメリットがあります。
また、モバイルでの利用にも対応しており、コンビニやデパートなどでも利用が可能となるなど、利用者の利便性が向上します。

Q3.10カード(ICOCA)は導入費用やランニングコストが高額で、利用者負担が増えるのでは?

A.当協議会が行った比較検討では、導入費用とランニングコストの15年間の合計費用は、ICカード「ですか」とほぼ同程度と試算しています。

Q4.これまで10カードは導入費用やランニングコストが高額で導入困難という話を聞いていたが、なぜ導入できるようになったのか?

A.「ですか」を更新してサービスを継続するためには、多額のコストが必要となるうえ、国内、近隣県のキャッシュレス決済の状況も踏まえて、このタイミングで全国交通系ICカードを導入することが望ましいと考えております。(四国でも高知県以外は10カード導入済又は導入予定)
なお、10カードの機能向上などもあり、高知県の運用実態に合わせて、再積算を行った結果、従来の想定と比べて抑制される見通しとなりました。 

Q5.10カード(ICCCA)に切り替える場合、「ですか」は、いつから使えなくなりますか? 新システムはいつから利用できますか?

A.令和10年末に更新時期を迎えますので、それまでに導入できるよう県や市町村と協議を行っていきたいと考えています。
また、ICOCAを導入する場合、当面の間は「ですか」と併用する期間を設けることを想定しています。

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